2022年10月20日
早稲田大学探検部 ナカタン氷河遠征から無事に帰国しました!
第4回谷口けい冒険基金を受賞した早稲田大学探検部ナカタン氷河遠征隊が無事に帰国しました。なんとか、目標の到達点に達し、氷河の調査を行うことができました。
改めて、後日、報告をしていただきますが、下記は、探検部ツイッターより遠征状況を抜粋いたします。
(出発前インタビューはこちら)
早稲田大学探検部ツイッターより抜粋
早稲田大学Twitterはこちら
目標地点、標高6104mのピークに到達 Photo by 早稲田大学探検部
ナカタン氷河遠征ダイジェスト
世界最深の谷カリガンダキを抜けて一路ドルポを目指す。ラバと共に歩むキャラバン。5185mの峠であるsangda passを越える。途中ダサイン(ヒンドゥー教の祭り)の為に街へ売られてゆくヤギを何百頭も見かける。
Photo by 早稲田大学探検部Photo by 早稲田大学探検部
峠を越えてアジア最後の秘境とも言われるドルポへ。このツァルカの村が氷河への道程の最後の村。チベット文化を色濃く感じる。学校にも遊びに行ったよ!
チベット仏教の旗、タルチョがたなびく Photo by 早稲田大学探検部
アジア最後の秘境といわれるドルポ地域 Photo by 土肥拓海
人懐っこい子ども達 Photo by 早稲田大学探検部
村から離れてくると放牧地や村と村の交易路すら見えなく無くなってくる。後半の山場はghami la(5694m)。この峠はツァルカで雇った地元民も通った事がなく、ルート選択で意見が割れる。ラバには危うい道だったが何とか通過。
夜はテントで翌日のルートの確認 Photo by 土肥拓海
延々と続く大地 Photo by 早稲田大学探検部
トレッキングを開始して18日。ついに氷河BCを設置。更に氷河の手前にC1を設置する。しかし想像と違い、氷河への入り口が見つからない!偵察を繰り返し協議した結果、C2を設置することに。6000近い標高での荷上げは大変だった。
標高5870m付近 Photo by 土肥拓海
キャンプ1、標高5718m Photo by 早稲田大学探検部
いよいよ氷河へ。フィックスロープを設置してルートが開ける。登ってみると一面の雪景色!!!観測点へのルートて観測点へのルート確立を兼ねて氷河の端のピークを目指す。まさかのドヒがクレバスに落下!が、無事救助。
当初考えてたルートが使えなかったり、高山病でぶっ倒れたり、クレバスに落ちたりもしたけど何とかネパールムスタンの6000m級氷河に到達!!!周辺地形を確認して帰投。とうとうピーク(標高6104m)へ到達。トレッキングを開始して20日目 Photo by 早稲田大学探検部
Photo by 土肥拓海
圧巻の雪景色 Photo by 早稲田大学探検部
クレパスに落ちたが、なんとか無事に救助 Photo by 早稲田大学探検部
いよいよ氷河調査本番。夜明け前から出発。クレバスに出来たつららの橋を慎重に渡って進む。涵養域で断面観測を行い、温度などを計測。BCへの帰路では融解水の分析も行った。ただ歩くのがここまで疲れるとは...C2最後の夜は星の降るような素晴らしい夜空だった...
Photo by 早稲田大学探検部
氷河の断面調査 Photo by 土肥拓海
キャンプ2で見た迫ってくるような星空 Photo by 土肥拓海
氷河の調査後、BCから数日下ってゲミの村へ。村は蕎麦の収穫時期で賑わっていた。村の人間に家畜の数や作物や農業形態など聞き取りを行う。この村は氷河の融解水を生活に使っているらしい。ここでも川の成分分析を実施した。
氷河の融解による川 Photo by 早稲田大学探検部
ゲミ村 Photo by 早稲田大学探検部
蕎麦の実の収穫 Photo by 早稲田大学探検部
ゲミでキャラバンは終わり。スタッフやラバともお別れだ。帰りはジープで街まで降りた。ちなみに途中でジープは壊れて一回休み。結束バンドで修理していてとっても不安...街での3週間ぶりのシャワーは猛烈な垢との戦いだった...
こうして30日間におよぶ遠征は終わった------
移動中にジープが壊れる・・・ Photo by 早稲田大学探検部
結束バンドで固定するという恐怖 Photo by 早稲田大学探検部
カトマンズについたら、花谷さんが一緒に飲んでくれました!
「就職しなくても何とかなる」とか色々ありがたいお話しを聞けたぜ!