2019年1月 1日
明けましておめでとうございます。
ピークエイド事務局です。
今日はサマ村までの道のりをお伝えします。
トレッキングツアーでは登山口から通常7日間かけてサマ村まで移動しますが、出張日程が詰まっていることもあり、スピード重視で5日間の行程で移動しました。
サマ村までの道のりは、山で生活する方々の生活道路(徒歩道)です。
トレッカーは荷物を背負ったロバやポーター、学校に通う子供たち等、現地の生活を毎日見ながら歩きます。
サマ村への登山スタート地点は、ソチコーラです。
私が初めてサマ村まで歩いた2010年は、ソチコーラから歩きましたが、現在では道路の拡張工事が進んでおり、1日目のゴール地点、マチャコーラまで道が出来上がっています。
登山前日、食あたりを起こした身としては大変助かりました。
ルート上には2015年の地震の影響で崩れ落ちた場所があります。
土砂崩れの、足元を確認しつつ、慎重に歩みを進めていきます。
トレッキング中は怪我はもちろんのこと、体調不良も起こせません。
レスキュー隊はどんなに早くともヘリコプターで1時間、天候によっては数日越れない場合があります。
スタート地点の標高900mからサマ村の3500mまで標高を上げていきます。
スタートから3日までは暑く、半袖シャツでの行動です。
道のりはアップダウンの繰り返しで、地味に脚にこたえます。
ルート上にはいくつもの吊り橋があり、吊り橋に出会うたびに、どのように吊り橋をかけているか気になります。
3日目、フィリムの先から徐々に谷間が狭くなっていきます。
家畜の列に出くわした場合は、山沿いに避け、谷に落ちる事故を防ぎます。
景色の移り変わりと共に植生の移り変わり、サボテンから竹林、高山植物まで見ることができます。
歩き始めて4日目、トレッキングを初めてヒマラヤらしい山々を望むことができます。
山奥に行けば、行くほど、チベットをルーツにもつ民族に出会い、それまでトレッキングルートで出会う民族との違いを体験します。
食事は辛い食べ物(唐辛子)が少なくなりますので、辛いものが苦手な私は山奥に行けば行くほど、落ち着きます。
子供たちとの出会いはトレッキングの楽しみの一つです。
子供たちが至るところで遊んでいて、子供たちの声が響きます。
ヒマラヤを訪れるたびに、日本では見ることが少ない「生きている」感覚をとても感じます。
登山を始めて5日目、ヒマラヤの山々が近づいてきます。
サマ村まではあと少し。
5日目の午後、目的地のサマ村に到着しました。
トレッキングツアーの場合、さらに1週間ほどかけて、景色の素晴らしいラルケ峠など標高5000mの峠を越えて行きます。