2022年6月22日
2016年から開始したサマ村の森林再生プロジェクト。
すでにサマ村に3万本を植林しましたが、2027年までにサマ村8万本、エベレスト街道2万本、トータル10万本を目標に植林を行っています。
苗センターでは2020年、2021年に20,000個の苗を育成し育てています。
2020年から育てている苗は、約30センチほどに成長し、今月末に16,000苗を植林するために準備をしています。
通常は、スタッフ2名で苗の管理を行っていますが、この時期は、多くの人手を必要とするため、村人たちがサポートに入ります。
この地域は、標高1,500m付近から赤松の針葉樹林が始まり、標高が上がるにしたがい寒帯の針葉樹林に変わっていきます。
標高3,600mのサマガオン村にまで樹齢100年を超すような巨木の原生林が広がっていた時代がありました。
しかし、燃料や材木をチベットに輸出する等、森林は村の経済を支える重要な資源として使われてしまいました。
現在では、多くの原生林が姿を消し、村の中心部である僧院周辺にしか立木が残っていませんでした。
寒冷地帯の森林再生は、熱帯雨林と違い、格段に時間と労力が必要となるのです。
プロジェクトを始めた当初、村人たちは、「木を植える」ということを理解できませんでした。
何度もワークショップを行い、森林の必要性を訴えました。
村人の理解がなければ、このプロジェクトは決して進みませんでした。
村人と話し合いを行っていた2015年、ネパールで大地震があり、各地で土砂崩れによる被害がおきました。
改めて、森林の必要性が求められ、村人たちにも理解が広がりました。
今では、多くの村人がこのプロジェクトに関わり、誇りをもって森林を守ろうとしてくれています。
カラマツ
モミ
モミ
カラマツ
マツ
モミ