2021年10月12日
サマ村で行っている森林再生プロジェクト。 2016年のスタートから、これまでプロジェクトを支えてきてくれたアン・タルケ・シェルパは、体調の考慮などもあり、 地元の村に戻ることになりました。
彼は長年、地元のヒラリー財団での植林活動に従事していましたが、サマ村でのプロジェクトを支えるために、家族と離れ、地元から遠いこの村に来てくれました。
何もなかったこの村で、苗ナーサリー(苗小屋)の建設から始まり、50,000個の苗を育成し、植林のための土地を調査し、植林後の苗を守るためのフェンスの設置し、30,000本の植林を行いました。
現在では、約90%という活着率で無事に育っています。
また、この活動の必要性を誰よりも理解し、この村の人たちに伝授してくれました。
これからは、アン・タルケ・シェルパが指導してきた、地元の青年テンジン・ノルブとツァオン・ギャスミがプロジェクトを支えていくことになります。
植林活動は、何十年もの年月が必要となります。このプロジェクトを立ち上げた当初より、いづれは、サマ村の人たちで森を守っていけるようにすることが目標でもあります。
彼らがこの活動を守って行けるように、私たちも支えていきたいと思います。
さて、10月に入り、サマ村は冬に準備に入ります。 苗ナーサリーの苗は、現在順調に育っていますが、雪や霜から守るための屋根を設置しました。
この屋根は竹の皮で作っています。村で調達できる資材で苗を育てていかなくてはいけないため、彼らは、いろんな工夫をしています。
アン・タルケ・シェルパと。サマ村での野菜作りも成功しました。(2019年9月) 左から、テンジン・ノルブ、ツァオン・ギャスミ、アン・タルケ・シェルパ 雪が深いサマ村。苗を守るために屋根をかけます。 Gompa地区(2020年植林) Peghyap地区(2019年植林) Tau地区 (2018年植林)