2015年5月13日
あの巨大地震から約2週間がたち、余震も感じなくなり、村人も少しづつ生活リズムを取り戻しつつあったタイミングで再び巨大地震。しかも前回以上の凄まじい破壊力。「またきた!」と建物やテントの中から飛び出す村人たち。あの時の恐怖がよみがえりパニック状態に。「もうネパールはダメかもしれない」と
泣け叫ぶ女性たち。2週間前の震災で傷んだ家屋の多くが今回の余震で倒壊しました。その被害も大きいのですが、それ以上に被災者の受けた精神的なダメージの方が大きかった。「もうここには住めないのかもしれない」という絶望感。
またネパール政府に対する不満が蓄積されています。最初の震災から2週間以上たちますが、私が滞在している現場では政府から何一つ救援物資が届いていない状態。村人たちから「世界中からネパールに援助が届いているはずなのに私たちの元には何も届かない」と。
政府に対する長年の不信からか、またはぶつけようのない苛立ちからか「ネパールはインドの一部になったほうがいい。イギリス人がインドでやったようにインド人にネパールの国を建てなおしてもらいたい」といった声までも聞こえてきました。
そういう状況の中において、途方に暮れる瞬間も確かにありますが、しかし、前へ前へと進まなければならない。多くの震災を経験しながら復興を遂げてきた、また、まさにその最中にもある日本社会がその経験の中からネパールに対してサポートできることがあるはずだと感じています。まずは自分に出来ることは「ヒマラヤ大震災基金」「シェルパ基金」による支援です。諦めたらそれこそ終わるので、一歩ずつやれる事をやっていきたい。
地震のあと、恐怖のあまりしばらく座り続ける村人たち(ターメ村にて)
野口健ヒマラヤ大震災基金のお願い
http://www.peak-aid.or.jp/fund-himalaya-earthquake/371/
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