2015年5月 7日
野口より、現地から電話連絡がありました。 「クムジュンからタンボチェ、ディンボチェ、
野口より、現地から電話連絡がありました。 「クムジュンからタンボチェ、ディンボチェ、
ロブチェからエベレストBC(ベースキャンプ)に行き、先ほど、ロブチェに戻ってきました。 丈夫の方の被害状況は、タンボチェ2件がほぼ全壊、それ以外は被害なし。2件の内、1件は、エベレストで亡くなったシェルパの家でした。ヒマラヤ大震災基金とシェルパ基金の両方で、サポートしていきます。ディンボチェは幸いな事に被害なし。ロブチェはロッジが1件壊れています。ゴラクシップは被害なし。 BCは、奥の方のアイスフォールが相当激しくやられた形跡あり。BCはハチャメチャで、あらゆるものが四方八方に飛び散っている状況です。かなり大変な状況です。BCに残っていたシェルパに話を聞いたのですが、登山隊のほぼ全てが撤退済み。がらんとしていました。 一部の報道で、登山隊800名ほどが残っていて、エベレスト登山続行というのがありましたが、そんな事はなくて、ほぼ全部が撤退済みです。一部、南アフリカの隊員4名が残って、エベレスト登山を希望しているようですが、アイスフォールのルート工作をするSPCCがすでにBCにはいませんので、登山続行は不可能でしょう。 エベレストの雪崩という表現をしていますが、デブリ(雪崩の跡)がどこにも無いのです。雪崩の被害というより、プモリの氷河が崩壊して、それによる爆風による被害だと思われます。シェルパの話だと、大きなテントが50mほど飛ばされたり、発電機がバラバラになって、吹き飛ばされたりしています。 明日から、ペリチェを経由して、ポルチェに降りて、ゴーキョピークに降りたいと思います。」 野口健 ヒマラヤ大震災基金のご協力お願い http://www.noguchi-ken.com/M/2015/04/post-644.html