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現地からのメッセージ 3日目

今日の総括

今日の午前中には「ブラックバスフィッシング」「湖畔清掃」を行いました。全員で調理するためには、残念ながら少ない釣価だったので、急遽「樹海エコツアー」と「不法投棄現場視察」をアクティビティーとして追加しました。
今回の環境学校のメインテーマ「不法投棄」と「ブラックバス問題」を生で体験するためにやや駆け足気味のプログラムとなりました。ですが、それらの体験が身になったことを感じさせるのに十分な、子供達の意見がディスカッションやディベートで活発に取り交わされました。
日中の活動は、すべて夜のディベートやディスカッションで取り交わされる意見が机上の空論にならないための「生の体験」です。百の言葉よりも1回の体験がメッセージの説得力には必要かもしれません。どっかの誰かが言っていた意見をあたかも自分の意見のように発言していませんか?


野口校長より今日のことば

環境問題を解決したり、環境活動を実施するためには、それらに関係するそれぞれの立場を考えなければいけないと僕は思います。例えば環境NPOの主張「ありのままの自然を残したい」と自治体の「観光を盛んにしたい」とどこにでもあるようなケースでもそれぞれの立場で妥協点を見つけなければスタートしません。また、それを見つけるための両者の話し合いが必要不可欠です。今日のディベートやディスカッションでわざと立場を入れ替えたりしましたが、相手のことを考えてみるのが環境をよい方法に導く近道なのかなーと最近感じています。


今日の活動

本日の活動の内容の目的を紹介します

バスフィッシング

 

本日は、近年物議をかもしだしている「ブラックバス問題」を扱いました。まず最初に、バスフィッシングを楽しく行い、バサー(ブラックバスを釣る人)の立場を経験しました。残念ながら、講師以外にはフィッシュオン(釣り上げること)ができませんでしたが、ブラックバスやブルーギルなどが水面から覗けながらのバスフィッシングは「またやってみたい」楽しい体験だったようです。

湖畔清掃

 

バスフィッシングを行った際に、糸が切れてしまうこともありました。放置された釣り糸や疑似餌などが散乱する湖畔を注意深く清掃しました。

樹海エコツアー

 

前日荒天のため、富士山を体験することができなかったのと、子供たちから「富士山に行ってみたい」と強い要望があったので、富士山の裾野の青木が原樹海のエコツアーを実施しました。青木が原樹海では、そこで行われている森の営みを中心にインストラクションいたしました。木々が必死に生きる様や、共生している様、土ができていくこと、ローインパクトでトレッキングを楽しむ仕組みを体験しながら学びました。このような本物のエコツアーの体験をもっと多くの子供たちが知れば、レジャー目的で森が壊されることが少なくなると確信しています。

不法投棄現場視察

 

さきほど、僕たちにすばらしい体験を提供してくれた青木が原樹海ですが、多くの人が知っているように不法投棄されたゴミがたくさん見つかっている影の側面もあります。国道のすぐ脇にあるゴミ投棄の現場を見に行きました。今回は拾ったゴミの処理方法や許諾、時間猶予などのスタッフ側の諸理由から、拾うことができなかったのですが、子供たちから「えー!拾わないの〜!」と不満の声が挙がったのを頼もしく感じました。
今後も大人(スタッフ)の事情によらず間違っていることは素直に意見していく姿勢を無くさないことを願います。

生物多様性センター

 

「生物多様性」について学ぶ、環境省の施設「生物多様性センター」にてレクチャーおよび施設見学を行いました。

ディスカッション

 

3回のテーマで行いました。1回目は「レンジャー」VS「バスフィシャー」と2回目は「レンジャー」VS「ゴミ処理業者」と立場をそれぞれ入れ替えてディベートを行いました。白熱した激論が繰り広げられましたが、このアクティビティーによって「相手(対立)側の立場を考えること」を学んでもらえればと思います。
また、3回目には「自治体」「環境NPO」「釣り業界」などの3つの立場でみんなが納得するルールを作る」をテーマでディスカッションしました。「自分の立場だけの100%の主張ばかりでは、物事が進まないこと」などを学んでもらえれば幸いです。


 

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