2020年9月27日
ただ今、ネパールのポカラ郊外にて学校を建設中(厳密には元あった校舎の大規模リフォーム&新校舎の建設と、新たにグラウンド整備)。
きっかけは日本在住のネパール人のウパカルさんとの出会い。
当時、彼は岡山県にある大学の学生で、僕の富士山清掃キャンペーンにわざわざ岡山から夜行バスに乗って参加してくれました。富士山清掃が彼との出会いの始まり。
長年、ヒマラヤの学校に日本のランドセル を届ける活動を行なっていますが、昨年、ウパさんの母校にも届ける事になりました。その小学校は長年ウパさんのお父さんが校長先生を務めていて、現地で色々なお話を聞きました。
特に感銘を受けたのは、貧困ゆえに学校に通えない子供たちが多く、ウパさんのお父さんが一軒一軒を回り親たちに子供を学校に通わせるように説得しました。ネパールでは貧困ゆえに学校に通えない子ども達が多いのです。また、中には親達も教育を受けておらず教育の必要性を理解していなかったり。また、子供を労働力と捉えている風潮も残っています。
マナスル峰山麓のサマ村で学校を建設し長年関わり続けていますが、当時のサマ村でも同じことがありました。僕自身、村人を集めて教育の重要性を訴えてきた経緯があり、ウパさんのお父さんの長年の活動に頭が下がる思いでした。実際にやってみると、その大変さが僕なりに分かりますし。
ウパさんのお父さんは貧困のためにお弁当を持ってこられない子どもたちのために自費で昼食を用意してきました。「貧困によって教育を受けられる機会から取り残されてしまうことがあってはならない」と。
この学校の教育方針に大感銘を受けましたが、老朽化した校舎は決して衛生的ではなく、また政府から建て替えの用の援助も得られませんでした。
この学校は学校に通えなかった多くの子供たちを救ってきた「希望の学校」です。今は老朽化し教室の中は薄暗く照明もない。僕が今まで訪問してきたネパール の学校の中でも特に建物の傷みが激しく、そこでウパカルさんと打ち合わせを積み重ね、新しい校舎を建てる事にしました。希望の学校に相応しい、学校にいるだけでワクワクするような環境を作りたいと。楽しい環境なら学校に来なかった子供たちも通いたくなるでしょうし。
今年の春には開校予定でしたが、コロナの影響で建設作業が大幅に遅れていますが、それでも少しずつ進んでいます。一部の教室に関してはほぼほぼ完成しました。これからは新たな建物(図書館)とグランドに着手します。
小さくとも愛に満ちた学校を作りたいと思います。こちらのFacebookの方でも随時、現地の様子をお知らせしたいと思います。
旧校舎の教室の様子。電気もなく、薄暗い教室は、壁はところどころ崩れ、机も椅子もボロボロ。
重機が入れない山岳地域のため、資材の運搬含めて、すべて手作業。地道な作業が続きます。
少しづつ、工事が進んでいます。工事後の様子は、以下になります。
壁を塗り替え、床は掃除がしやすいように木目調のタイル。腰板部分も木目調のタイルです。
机といすも新しくなります。新しい机には、ランドセルが収納できます。
日本から贈られたランドセルを大切に使っています。
ネパールの学校では、掃除の時間がありませんでした。
日本の学校の「掃除の時間」を取り入れて、子供たちが校舎の掃除をします。
明るく、元気な子供たち。
完成予想図
ウパカル君と富士山清掃。