2018年10月21日
ピークエイド事務局です。
ついにサマ村で食害対策用の柵の設置が始まりました!
2016年にサマ村でプロジェクトを開始以来の最大の懸念事項が家畜による食害対策です。
プロジェクトのアドバイザー、住友林業株式会社の専門家による現地調査では、サマ村全体の土地で、稚樹が育っていないことが判明しています。
ヤクなどの家畜が若い樹木の芽を食べてしまっているためです。
そこで、植栽後の苗の食害対策として、柵の導入を検討しました。
食害対策用の柵は当初、電気柵の導入を予定していましたが、網の柵に変更しました。
電気柵は、軽量で、食害対策に効果的です。
ただ一方で、メンテナンスに高度な技術が必要とされ、またつる植物が電線に絡まって漏電してしまうことを防ぐための定期的なメンテナンスが必要です。
網柵は重量があるため、物資の輸送にコストがかかりますが、その後のメンテナンスは容易な利点があります。
一度、電気柵の導入を決定しましたが、改めて村人と検討を重ね、網柵の導入を決定しました。
これまでのサマ村での活動の経験で、物流や人材が限られている場所では、アナログな方法が効果的と感じています。
応用が効くためです。
サマ村へのアクセスは、最寄りの道路から徒歩でおよそ1週間またはヘリコプターの移動のみ可能です。
きわめて、活動が難しい場所にあります。
今回、到着した柵は全体量の50%です。
残りの到着を待ちきれません。
2018年は最終的に周囲およそ800mの柵を設置予定です。
およそ10,000本用の面積をカバーします。
ピークエイドでは2020年までに30,000本の苗を植栽予定です。 そのため、来年以降も新たな柵を設置予定です。
来年は電気柵の導入案も残しつつ、多方面から検討したいと思います。
また柵の設置だけでなく、家畜のコントロールも検討予定です。
引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。