マナスル基金

REPORT橋本龍太郎氏に

2002年3月 1日

 

橋本さんとのお気に入りの写真です。はやく元気になってまた「おいっ!」って突っ込んで欲しい

 橋本龍太郎元総理が心臓病と肺炎で入院。風邪をこじらして入院されたのは知らされていたが、2月27日の午後に新聞記者から橋本元総理の入院についてのコメントを求める連絡が事務所に入り、嫌な予感がした。
「ただの風邪で僕のところにコメントを求めるはずが無い・・・」
そして夕方、心臓病と肺炎による入院であり、手術を行う必要があることを知らされ、
「そうだったのか!」
と愕然とした。

 一月上旬、ネパールのカトマンズで一緒に数日間過ごしたが、橋本氏の顔色は良くなかった。頬もいくぶんか痩せ、その表情は明らかに疲れていた。無理も無い。行政改革の生みの親が「抵抗勢力」とのレッテルを張られ、国民のあまりにも無責任な小泉人気の逆風を受け、それでも必死に走っていた。
この間、田中真紀子前外務大臣が国会の場で
「小泉総理の取り巻きが悪い」
と発言されていたが、橋本派幹部の面々を思い浮かべれば橋本氏がおかれた環境も同様だ。派閥の長でありながら、コントロールしきれない苛立ち、ジレンマ、感覚のずれ、どれをとっても苦しんだと思う。絶えず攻撃にさらされたこの一年。その逆風の中にあっても、いつも前向きに物事に取り組んでいた姿が印象的だった。不器用な性格ゆえに誤解もされてきた。私自身、橋本氏を尊敬しつつも時に反発することもあった。そんな時、私が失礼なものの言い方をしても、橋本氏はいつでも真剣に受け止めてくださった。

 橋本氏のマスコミへの態度のあり方に異議を申し上げたときも
「お前は嫌な奴だな~」
と言いながらも、
「もう喧嘩しないよ~(笑)」
とおっしゃていた。 色々な人がいろんな事を僕にいってくるが、それでも僕はやっぱり橋本さんが好きなんだ。

 一日2箱は吸うタバコ。
「タバコの本数を減らしてください」
とお願いしたもののいつでもタバコをプカプカと吹かしている。タバコは心臓に悪い。今度こそタバコを止めてもらいたい。
「例え火だるまになろうとも行政改革をやり遂げる」
とは第一次橋本内閣発足時の橋本氏の公約だ。いまだにその公約は果たされていない。早く、健康を取り戻して国政のために再び立ち上がってほしい。その前にゆっくりと休んでください。

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