本日から2日間は、世界遺産白神山地の核心部へのトレッキングを行いました。核心部への道は、整備された登山道ではなく、獣道に近いような指定ルート上を利用しました。登山初心者も含む全員が無事白神山地を満喫して帰ることができました。この体験で感じたことは各々異なるとは思いますが、「白神山地がすばらしい体験を与えてくれたこと」とそしてその「白神山地を守りたいと思った気持ち」は、共通の強い思いを持ってくれたと思っています。参加者のみなさんお楽しみ様でした!!
朝食
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キャンプ施設ANMONにて朝食を6:00よりいただきました。各自昨晩のうちにパッキングを済ませられたのでスムーズなスタートとなりました。これからの道中への不安と期待がいっぱいの参加者の顔が印象に残っています。
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出発
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暗門の滝までのルートは一般的な観光ルートになっています。入り口で白神山地に入るためのルールとマナーを再度確認しました。
世界遺産とはいっても、現在はこれといって他の山と異なる特別なマナーやルールがあるわけではありません。参加者はもちろんのこと、ルールやマナーを厳守する人が増え、他の地域でも違反者がいなくなることを願ってやみません。
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暗門の滝
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舗装など整備された観光ルートを進むとゴール地点に暗門の滝があります。ここまでは、ごくごく簡単な登山装備で来ることができるので観光シーズンにはたくさんの人が訪れます。そしてこのルートを探索しただけで帰ってしまうことも多いようです。
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核心地域へ
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野口健環境学校では、白神の奥深さを生で体験してもらうため、核心地域へと足を伸ばしました。暗門の滝から先は整備された登山ルートはなくなり、獣道のような指定ルート上を移動します。一般の旅行者がこの地に入るにはある程度の登山経験としっかりした装備、そしてガイドが必要になります。そのためたくさんの人が押し寄せる状態にはなっていませんが、年々その数は増えてきていて少しずつですがその影響が出てきているように感じました。
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昼食
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暗門の滝から先の核心地域では、自分の背負っているモノで衣食住すべてをまかない生きていかなければなりません。普段の生活とくらべて至極シンプルなので気がつかないようなことに気がついたりもします。
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沢登り
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道中は尾根道に上ったりもしますが、大半は沢沿いに進みます。透き通った水が流れる沢筋を両足はもちろん、両手を使って進みました。
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クマゲラの森
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白神山地のシンボルのひとつ「クマゲラ」が生息していることが発見された森を通過しました。
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夕食
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参加者らのメニューは、無洗米とレトルトカレー。スタッフはアルファー米のリゾット。マタギの方は、米と味噌汁と3者3様のスタイルでした。
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キャンプ
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テントを張らずにシンプルワイルドに大型タープの下に参加者には寝てもらいました。自然豊かな白神山地ですから、蚊にたくさん刺されもしましたが、満喫できたのではないでしょうか?
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赤石川源流探索
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トレッキング2日目も元気に全員歩き出すことができました。
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下山
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1日7時間、計14時間歩く行程を全員無事に終えました。無事下山したときの参加者の誇らしい表情が印象的でした。
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シェアリング&ディスカッション
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入浴、夕食の後「白神山地で感じたこと」「白神山地をずっと残すには?」のテーマでシェアリングを行いながらディスカッションしました。参加者には保全および保護方法について「具体的に」と指示しましたが、たかだか3日で具体案を挙げてもらうのも酷なことかもしれません。ただ、誰かが作らなければならないこと、たくさんの言い分や価値観があること、そもそも守る対象はなにかということ、などの環境問題の難しさを学んでくれたと思っています。いずれにせよ「ずっと(持続的)」と「地球で(広範囲)」という観点は今後参加者らが環境を考える上で持ち続けてくれることを願います。
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