メンバーが集まってなにかをするためには、コミュニケーションのあり方が問われます。衣食住のすべてを自分たちで背負うような、グループ全体で協力が求められるキャンプともなれば危険を回避するためにもチームのメンバー内での円滑なコミュニケーションがより必要とされます。初対面のメンバーが集まり2日目3日目と行われる白神山地のキャンプが参加者全員にとって実のある体験になるよう、1日目の今日はアイスブレイクから始まり積極的にグループでの協力が求められるアクティビティーを盛り込みました。
だんだんと「集まり」が「仲間」へ変化していくプロセスを見て、今回の参加者らを大変頼もしく思いました。環境に限りませんが、より困難な課題をクリアするため仲間を増やし、一緒に活動することは環境メッセンジャーとしても必要な能力だと思っています。
アイスブレイク
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予定を前倒しして、弘前駅に午前中8時に集合した参加者らは、朝食後アイスブレイクプログラムとして「ネームゲーム」「人間知恵の輪」「トラストフォール」を行いました。
大阪から東京、そして東京から弘前と約20時間もの長距離を深夜バスで移動してきた参加者もいたのでかなり疲れていたとは思いましたが、全員積極的に参加できました。
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ショッピング
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次の日より1泊2日で白神山地キャンプに出かける参加者は、「生きるための準備」として、行程中の食事を購入して準備しました。かなりタイトな時間でしたが、無事時間内に購入を終えました。参加者には「自分が担ぐ」「ゴミは徹底して持ち帰る」という課題を課しました。普段もなにげなく行っているショッピングですが、金額以外にもうひとつエコという観点をいつも意識できるようになったらいいと思います。
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開校式
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白神山地ビジターセンターにて開校式を行いました。
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白神山地 レクチャー
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白神山地ビジターセンター館長様より、白神山地についてのレクチャーを受けました。野口健環境学校は現場主義ですが、現場で感じることの難しい経緯や歴史、制度などについて学習しました。
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アドベンチャーハイク
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場所をアクアビレッジANMONに移した後、「ラインナップ」「ブラインドスクエア」をスタッフらと一緒に行いました。ゲームで与えられた課題は強制的ですが、その達成するまでのプロセス中に各々が感じる「役割」や「関わり方」などは自然に発生してきます。今回の3泊4日の期間中はもちろん、今後彼らが他のグループでACTIONSを行う際にも、ここで感じたことを活かせることを願っています。
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夕食
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夕食には、特別にマタギ舎よりマタギの伝統食「鹿なべ」をいただきました。鹿は、今回講師として参加されているお二人が白神山地より命をいただいたもの。そしてその鹿を1日かけて火加減などを調整しながら薪で調理したという、この上なく贅沢な食べものでした。普段私たちは植物も含めあらゆる命をいただいて口にしているのですが、生産者と消費者との距離が遠く感じられなかなか意識できないものです。今回をきっかけにそれが意識できるようになり、毎回心のこもった「いただきます」が言えるようになりたいものです。
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