2007年5月 6日
4月19日にようやく6400mのABC(アドバンスベースキャンプ)に辿り着いたときのこと
あまりのテントの数(つまり遠征隊の数が多い!)に仰ぎ驚くとともに
足元の
氷河の流れの中に早速ゴミを発見してしまった
過去のゴミが
氷河の溶けるのとともに流されてきているのだ
思わず拾いながら歩いていくと
シェルパ達に、上のキャンプ地には物凄く沢山のゴミがあるから
こんなところで拾ってる場合じゃないよ
なんて言われる
ABCの高度にもなんとか順応してきた頃
健さんとABCのテント村を散歩に出かける
健さんの旧知のシェルパ達と再会したりして喜び合っているその脇に
信じられないほどのゴミが転がっていた
一~二年前くらいのゴミだと思われた
他の日本隊がABCにやってきたら、みんなで清掃大会をやろうよ
と言って、その日はその場を去った
けれどもゴミを見てスイッチが入ってしまった健さん
他の日本隊がやってくるのなど待てず
ABCの大清掃キャンペーンが始まった
ゴミ袋を持って、いつものスタイルでゴミを拾い始めると
出るわ出るわ
缶詰、酒ビン、ガスボンベ、医薬品、そしてパンツまで・・・
「去年はブラジャー拾ったけど、今年はパンツが出た。これで上下揃ったぞ」
とヘンなところで満足する健さん
結局この日はヤク3頭分(120kg)のゴミが回収された
何はともあれ、ゴミ拾いのおかげで(?)
ABCでの順応もしっかり進み
この後無事に、上部キャンプへと前進できることになりました
5月5日 谷口けい