REPORTベースキャンプでのトラブル
～その１～中国連絡官の場合

月15日に「中国国旗を掲揚しろ」とけしかけてきたあの中国連絡官が再び我がベースキャンプに来た。すでに中国国旗と日の丸を掲げているだけになんら問題はないだろうと思っていたら、また彼がなにやら騒いでいる。

おかしいなと思い、旗の方を見ると、なんと中国国旗が逆さまになっている。黄色い星が上にあるはずが下にある。アチャー...。
しょうがないので笑って握手を求めると相手もしぶしぶ手をさし伸ばしてくれた。その場でシェルパに直してもらい、再び彼と目が合ったのでニャっと笑ったら「お前、確信犯だな」といった素振りをしてきた。

そこで僕もまるで計画していたかのように両手両腕を大きく広げて上に上げ、
「さあ...なんのこと」とそぶりを見せると、彼は突然大きく笑い出し、そして今度は彼から握手を求めてきた。

その後、「困った事があればいつでも相談にのる。ヤクの手配も強力する」と友好的な態度に急変!!　これまた以外な展開であった。

　そう、そう、仲良く協力しなければこの国際隊は意味がない。先日は僕もついカッとなって反論したが、これで仲直り。それにしても彼の握手は痛かったな...。