ヒマラヤ大震災基金

REPORTテント村の方々と共に総社市でボランティア

2018年7月24日

益城ボランティア総社

ピークエイドが岡山県総社市で実施したボランティア活動についてご報告します。

ピークエイドは7月22日から23日、熊本県益城町から、豪雨被害に見舞われた岡山県総社市に向けてボランティアバスを企画し、現地でボランティア活動を実施しました。

参加者の皆さんは、ピークエイドや総社市が熊本震災時に益城町で展開したテント村をご利用いただいた方々が中心です。

テント村

西日本の広範囲に大規模な被害をもたらした今回の西日本豪雨。

総社市も被災した市町村の一つです。

物的被害:およそ1000件の建物が全壊や半壊、浸水被害

人的被害:死者4名

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豪雨は市内を南北に流れる高梁川の水位を急上昇させ、堤防が決壊するギリギリの13メートルまで上昇。

13メートルと言えば、3階建ビルの屋上に達する高さ。

数百メートルある川幅が水位13メートル以上の濁流となると想像するだけで恐ろしい。

市内の主な被害地域は、下原地区と昭和地区の主に2箇所。

下原地区は、浸水被害だけでなく、近隣の工場爆発事故による2重の被害に見舞われました。

爆破による音は現場から30km以上離れた地域でも「落雷のような音がした」と聞こえるほど。

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電柱にかかっていた遊具。浸水の恐ろしさを表しています。

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ピークエイドは2011年の東日本大震災から震災時支援をスタートし、これまでネパール大震災、熊本震災、九州北部豪雨で活動を展開。

熊本地震時には、代表理事の野口健が車中泊対策として「テントを運びたい」とSNSで呟いたところ、野口が観光環境大使を勤めている岡山県総社市の片岡聡一市長が「全面的にサポートする」とすぐさま連絡をいただき、熊本県益城町にテントを利用した避難所を開設し、運営します。

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設営した160張のテントの避難所は、およそ600名の避難者にご利用いただきました。

総社市は「総社市大規模災害被災地支援に関する条例」を定めており、災害時に姉妹都市などでなくとも市長の権限で年間1千万円まで、国内どこの災害でも支援活動が可能であり、過去に様々な現場で活動してきました。

そして昨年、ピークエイドは岡山県総社市と災害時支援の協定に至ります。

締結の目的は、総社市もしくは全国で発生した災害を支援する際、応急的に移住するためのテント村の運営や生活必需品の提供など、円滑に被災者支援を実施するためです。

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7月6日深夜、岡山県総社市の豪雨による状況をSNSや各地のライブカメラなどを確認し、被災を想定します。

すぐさまピークエイドのスタッフはいつでも現地に入れるよう装備や航空券の手配を整えます。

早朝の飛行機に搭乗する可能性を想定し、念のため、事務所がある山梨県を深夜3時に車で出発。

また総社市職員との連絡により、状況を確認します。

これまでの活動のおかげか、深夜でも職員とコミュニケーションを取れる状況ができていたことは幸いでした。

実際には発災3日後、スタッフが災害直後の現場に入り、状況を把握。

IMG_6113.JPG益城町で共に活動した消防隊員との再会があった。

総社市滞在中、テント村を以前にご利用いただいた方々から、「何か支援をしたいが個人ではできない」「総社市が心配」といった声がピークエイドスタッフや総社市の職員に届きます。

そこで、何かできないものかと総社市のニーズや状況と照らし合わせ、ボランティアの力が必要だと判断し、ボランティアバスの運行を企画。

ボランティアバスの運行はピークエイド初の試みです。

「今」の総社のニーズに応えるべく、出発は募集開始から2日半後に設定。

急きょであり、日曜から月曜にかけての1泊2日の通常きわめて参加が難しい企画でしたが、熊本県からは12名の参加者にお集まりいただきました。

募集中には「本当は参加したいが、事情があって参加できない」という多くの方々からご連絡をいただきました。

参加者の最年少は、「どうしても参加したい」と懇願した小学生6年生。

彼は親友を誘って、子供2人だけで参加してくれました。

現地ではさらに11名の参加者やスタッフが合流し、最終的に述べ23名が活動に従事。

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1日目は、テント村を展開した益城町総合運動公園に早朝6:30集合。

1年ぶりに訪れたグラウンドにはかつて存在していたトラックや人工芝がなくっていました。

今回は全行程バスでの移動です。

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7時間30分ほどかけて、午後に岡山県総社市に到着。

まずボランティア登録のため、市役所を訪問します。

アーティストの藤巻亮太氏がここで合流。

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藤巻亮太氏は、テント村で子供たちとサッカーをしたり、子供たちを富士山に招待して野外活動をおこなった際には、サプライズでライブをして下さった関係がありました。

今回も野口の呼びかけに応じ、急きょご参加いただきました。

総社豪雨ボランティア益城市役所

市役所で参加者を出迎えた片岡市長は、テント村の方々からの支援に対しての想いを「涙が出るほど嬉しい」と述べらていました。

子供を代表して挨拶した高校生は「テント村では、とても楽しく避難生活を送れました。本当は課外授業があったが、支援の恩返しをしたいと思い参加しました。」と参加理由を伝えてくれました。

総社豪雨ボランティア益城

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その後、昭和地区にある特別養護老人ホームで浸水した家具の搬出作業。

文字通り、茹だるような気温の中、参加者は屋内の備品を搬出し、2トントラックに積み込む作業を繰り返します。

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子供たちが率先して活動する姿が印象的でした。

宿泊は、現場を離れ、国立吉備青少年の家を利用。

施設には、急きょの宿泊希望にもかかわらず、格別のご配慮やお心遣いをいただきました。

吉備青少年の家

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2日目も、初日と同様に昭和地区で、地元の社会福祉協議会の指示をもとに、活動を展開しました。

はじめに参加者全員が、床上浸水被害に見舞われた商店の備品の運び出しを実施。

その後2班に分かれ、商店での活動と同時に、2階近くまで浸水被害に見舞われたお宅で全身汗だらけになりながら活動します。

「晴れの国の岡山」だけにか暑い。

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両日の活動には、同じくテント村支援を実施したご縁から、AMDAの看護師にご同伴いただきました。

AMDAは医療・保健衛生分野を中心に緊急人道支援活動を展開するNGO。

医療従事者にバックアップしていただき、安心して活動に取り組めました。

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また、両日のボランティア活動の休憩中には、地域の方々によるかき氷の差し入れも。

35度を超える気温の中で活動した参加者にとって、涼しさを感じながらも、心温まるとても嬉しい差し入れでした。

総社益城ボランティア集合写真

参加者は活動後、入浴してそのまま帰路へ。

車内では二日間活動つうじての想いを発表しました。

「何か支援をしたいと思いましたが、個人で活動することは難しいので、企画に参加できて良かったです。実際に現場を見ると違います。目をそらしたくなる現状があります。もっとお手伝いしたいと思いました。」

「みんなで作業するとできないと思うものを運び出すことができました。ひとり一人は小さな力でも、その力が集まると大きな力となると思いました。」

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ピークエイドは今後もできることを継続的に展開していきます。

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