マナスル基金

REPORTついにネパール奥地で植栽開始!其の3

2018年6月19日

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こんにちは。

ピークエイド事務局です!

今回は「ついにネパール奥地で植栽開始!」とお送りしているレポートの其の3です。

植栽植栽数

今年はトータルで3000株の苗木を植栽予定です。

種類はマツ、カラマツ、モミを各1000株予定。

これらの苗木は、およそ2年半前の2016年に播種し、育苗しました。

来年2019年はマツ、カラマツ、モミ、カンバの計12,000本、再来年2020年は計15,000本の予定です。

育苗所スタッフ

植栽時期

植栽は6月後半から7月にかけて実施します。

実際には6月前半から植栽に適したモンスーンの時期が始まります。

しかし、6月前半は、植栽の作業に雇用予定の住民が皆、冬虫夏草の採取シーズンで忙しいため、開始時期をずらしています。

冬虫夏草は、ほぼ自給自足で暮らす村人にとって、貴重な収入源という背景があります。

植栽地tau

植栽地

今年は3000本の苗木を2ヘクタールほどの範囲に植栽予定しています。

2020年までの植栽は、村の4カ所が候補地で、今年の植栽地は、現地視察の際に、住民と相談の上、候補地の一つのTau地域に決定しました。

Tau地域はトータルで10,000本の苗木が植栽可能な地域です。

決定に至った理由は、大前提として、今年植栽予定のマツ、カラマツ、モミが植栽地の土壌に適していることです。

また、1つの地域に集中させることによって、管理の効率化を狙うことも理由です。

2020年までに30,000本の苗木を20ヘクタールほどの範囲に植栽予定です。

image043.jpg

植栽方法

深さ30cm、直径30cmほどの穴を掘り、苗木を植栽します。

穴の下層には、穴を掘った時に排出した表層土を敷き、逆に、表層には穴を掘った時に排出した下層土で覆います。

苗木はポットから外し、植栽します。

ここで苗木の幹が土に被りすぎないよう注意します。

幹が土に被ってしまうと、苗木は腐り、活着率が下がります。

ただ苗木の周りの土は苗木の幹に被らないよう、周りの土地より盛り上がるようにします。

こうして、雨などによって表面を流れる水の排水機能を向上させ、活着率を上昇させます。 

植栽苗木

試験的な植栽

今年は3000本の植栽以外に、来年以降の植栽候補地で、試験植栽を実施します。

試験植栽の狙いは、樹木の成長具合を把握し、できるだけ効率よく来年以降の植栽を実施するためです。

試験植栽では、3ヶ所の植栽候補地に、マツ、カラマツ、カンバ、モミを植栽予定です。

現地視察に同行いただいた住友林業株式会社の技術者の提案で実施することとなりました。

ビヒームワークショップワークショップ

現地視察に同行したアドバイザーのネパール人森林専門家ビヒーム・ラジライが、植栽方法についての説明会を2回開催しました。

説明会には、計50名の住民が参加し、1時間半ほど時間をかけて説明会を実施。

ビヒームは、上記に記載した植栽方法を中心に説明し、住民に植林の方法などを伝授しました。

説明会を通じて、森林再生プロジェクトに対する住民意識が増えている、とビヒームは感じたそうです。 

ワークショップビヒーム

苗木植栽保護食害今後の課題

今後の主な課題は、やはりヤクをはじめとした家畜による食害対策です。

家畜は、前記したように、村を自由に歩き回れるように放牧されて、村の自然に生えている稚樹を食しています。

これまでサマ村で植林の文化がありませんでしたので、現地スタッフ含め事務局も家畜が実際に苗木を食べるかは実のところではわかりません。

ただ、想像するに、植栽後の苗木も間違いなく、家畜のターゲットだと考えています。

こうした食害を防止させためには、放牧に対する根本的な対策が必要です。

しかし何百といるヤクを囲む柵を作ることは莫大な費用がかかり、現実的ではありません。

そのため、日本とネパールの技術や、これまでの経験や最新の技術を組み合わせ、試行錯誤を繰り返しながら有効な対策法を生み出したいと考えています。

まず今年は、植栽地域を電気柵で囲む計画を検討しています。

電気柵の導入コストですが、10,000本の植林地域に対して700万円ほどの費用が必要だと現地スタッフから連絡がありました。

見積もりは、サマ村を管理するマナスル保護地域の専門官のアドバイスをもとにした算定とのことです。

金額が大きいため、近々ピークエイドスタッフがネパールに飛び、導入候補の電気柵の現物を実際に確認します。

また同時に日本の専門家にアドバイスを伺い、最終的な判断を下したいと考えています。

スタッフ集合写真おわりに

現地視察中に、サマ村の寺院で歓迎式典が開催され、全住民の3割ほどのおよそ300名の住民が参加しました。

式典の際にサマ村の大僧正が住民に説いていた言葉をご紹介します。

「仏教では、植樹することは、とても縁起の良いことです。お釈迦さまは無憂樹の下で生まれ、菩提樹の下で悟りを開き、沙羅双樹のもとで涅槃に入られました。ですから、仏教にとって、樹木は特別なのです。」

サマ村の住民の信仰心は大変厚く、当事業に多大な理解と協力をいただいています。

2015年に事業を開始して3年目で、初の植栽にたどり着きました。

これからは植栽した苗木の管理も始まります。

育苗から植栽後の管理までを確実に確立させたいと考えています。

おわり

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