谷口けい冒険基金

REPORT同志社大学体育会山岳部帰国

2017年10月31日

第1回谷口けい冒険基金の支援対象である同志社大学体育会山岳部がネパールでの遠征から先日帰国しましたので、彼らからの報告を掲載します。詳細レポートは追って掲載予定です。

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"今回の遠征について報告をさせて頂きます。まず、ラマ峰の許可に関してですが最終的には解禁されませんでした。その主たる理由は、今年の7月にネパールで起こった記録的な豪雨の影響や今年4月に終わるはずだった第1回総選挙が10/13現在もまだ続いていることです。現地のエージェントの方は、今年中に終わるかも怪しい、と仰っていました。最優先課題の選挙のことで政府は手一杯であり、様々な方面からアプローチを試みたものの、我々の解禁活動は失敗に終わってしまいました。カトマンズ帰着後も依然として、許可が出るのがいつになるのか、年単位なのか、十年単位なのか、すらもわからない状況です。しかし、この解禁活動で英文文書での公的機関とのやりとりや、英語での会議など、登山能力とはまた異なった能力も必要でした。苦労しましたが、現地のエージェントの方々含め沢山のご協力をしていただきました。

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次に遠征の成果に関してですが、主に2つあります。第一に、ラマ峰の偵察です。ラマ峰にいつの日か同志社のフラッグがはためく事を夢見て...という隊員一同の強い希望のもと、詳細な情報は公開することは出来ませんが、しかし、満足のいく情報を得ることができたと考えております。
第2に、周辺山域の"Schwarze Wand Spitze峰"の北壁ルート初登攀に成功致しました。テントがすっぽり埋まるほどの降雪と、ギリギリの食料の中を執念で耐え続け、ようやく掴んだ好天に登頂を果たしました。
登頂前夜、固い結束の元このルートが登れたら"One purpose"と名付けようと寝る前に話合いました。

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成果としては以上になります。元の目標と違うとはいえ、頂きを踏む事が出来、また隊員全員無事に帰ってこれた事は、皆様の物心両面からのご支援のお陰と考えております。ありがとうございました。"

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