2017年7月12日
福岡入り2日目は、現地の具体的な状況把握と避難所のニーズ調査に勤めた。
朝7:00に福岡空港近くの宿泊場所を出発。福岡市内から朝倉市までは高速をつかって、およそ1時間の道のりである。昨晩朝倉市入りした際は夜だったため、景色がわからなかったが、昼間は朝倉IC近くまでは福岡市内となんら変わらない風景が広がっていることがわかった。ただ1点違っていたのは、消防や警察などの緊急車両が多かったこと。その点を除いては、被害をうけた現場が近いとは感じなかった。
しかし、朝倉IC手前にさしかかったところで、車外の景色は変わった。広大な田んぼはあるべき色ではなく、茶色い泥色をした沼地になっていた。朝倉ICを降りる。水たまりの泥水が道路を浸し、行き交う車を染め、ICすぐそばの川沿いの遊歩道、川に隣接する校舎の土台、両岸を渡していた橋は崩れおち、洪水現場に来たことがすぐにわかった。
土台が崩れた校舎その後、現場の状況把握のため、朝倉市内を走った。朝倉市は東西で様相がかわる市だ。基本的に西は平野、東は山間に位置する。車を走らせることによって、規制されている道路や被害にあっている場所が少しずつ見えた。被害は山間地域、また平野の境目の地域、とくにそうした地域の大小関係なく川筋の近辺で目立っていた。