2014年5月11日
4月26日、富士山清掃活動「TEAM FUJISAN クリーンキャンペーン~野口健×若村麻由美~」が開催されました。
俳優の若村麻由美さんは、2002年に初めて野口健と一緒に富士山清掃に参加されました。その後、2006年からヒマラヤと富士山同時清掃を7回行いましたが、毎回、富士山側清掃隊長を務めてくださり、清掃を盛り上げていただきました。今回は、野口健と若村麻由美さんのダブル隊長での清掃活動となりました。
GWの初日だったのですが、日本全国から140名を越えるボランティアの方々が参加してくれました。今回の清掃現場は、富士河口湖町西湖地区の県道沿いの林道で行いました。4班に分かれて、早速清掃活動開始。一見、ゴミはそれほど多く見えなかったのですが、竹串やスコップで土を掘っていくと、出てくる出てくる・・・古い空き缶やビン、ビニールなど不法投棄されたと思われる家庭が多く回収されました。あちこちで、「ごみ袋が足りない、持ってきて。」「もうゴミ袋が一杯だよ。」という声が飛び交っていました。約2時間の活動で、45リットルゴミ袋218枚分とたくさんの瓦礫を回収。2トントラック1回では運びきれない量でした。
清掃終了後は、野口と若村さんと富士山クラブの大井さんとのトークショー。
これまでの、富士山での清掃活動との関わりを真面目に、面白く語り合いました。
若村さんは1998年にヒマラヤ・カラパタールに登頂。その時のトレッキング中に、落ちているゴミにとても違和感を感じ、ついついゴミを拾いながらトレッキングを行ったそうです。帰国後、野口と仕事で一緒になることがあり、その話をしたところ、「いやいや富士山にはもっとゴミがありますよ。」と、富士山清掃に誘ったのが、富士山清掃を始める最初の一歩だったそうです。
野口は、2006年に初めてマナスル・富士山同時清掃を計画した際、富士山側清掃隊長は、若村さんにお願いしたいと懇願。野口は、ただ単なる名前だけの隊長ではなく、富士山清掃ときちんと向き合って、使命感をもって取り組んでもらえる人に富士山側隊長をお願いしたいと思っており、それは、若村さん以外にはいないだろうと思っていたのです。
若村さんは、野口の期待以上に富士山清掃に取り組み、盛り上げていただきました。
富士山は昨年、世界文化遺産に登録され、地元はもちろん、日本全国、お祭りモードになりました。しかしながら、課題は山積みです。
富士山樹海のゴミ問題、登山客の増加、登山道の整備、富士山周辺地域と信仰の結びつき・・・世界遺産に踊らされることなく、確実に、富士山の保全活動を行っていくためにも、当機構や富士山クラブの活動の必要性を改めて感じたトークショーとなりました。