マナスル基金

REPORT「ありがとう!」 BCから生中継!

2006年5月 4日

 5月3・ 4 日にマナスル・富士山同時清掃活動が行われた。清掃後、森の学校(富士山クラブの本拠地)とマナスル・ベースキャンプで生中継をしました。 3 日には富士山の静岡県側、 4 日には山梨県側。富士山サイドは 2 日間で参加者 230 人、 2 トン強のゴミが回収された。ずっとこだわってきたマナスルと富士山の同時清掃登山が無事に成功したことがなによりも嬉しい。そしてせっかくのゴールデンウィークにわざわざ富士山にまでゴミ拾いの為に足を運んで下さった多くの参加者方に心から感謝しています。若村麻由美隊長も「今回、参加できて本当に良かった。富士山が美しくなるまで続けたい」と抱負を語ってくれました。山がきれいな国は町もきれい。そして山が汚い国は山も汚い。富士山やヒマラヤを綺麗にしながら、環境問題の必要性を常に現場から伝え広げていきたい。

 評論家が多い中で私が最も大切にしているのは現場感覚だ。環境問題は理念や理想論に偏りやすい。しかし、着実に実現させてこそ意味があるわけだし、100か0かといった極論に終始していたら結局なにも実現しないまま終わってしまう。世の中、口だけだす人が多い。また、なにかをやろうとすれば「そんなこと出来るわけがないだろ!」と何もしない人に限って足だけ引っ張ろうとする。

 環境問題などのシンポジウムにも多数出席してきたが、言葉だけが頭の上を飛び交っているようで、そこは机上の空論ばかり。リアリティーなどなかった。だから、こうして富士山やヒマラヤなどの現場を飛び回っている。そしてなによりも好きなのが多くの仲間達と一緒にゴミと格闘した後のあの爽やかな気持。一見地味なゴミ拾いも一度やってみるとその達成感なのか快感。例えば一人で樹海にこもってゴミ拾っていたらこれは実に暗いなぁ ~ 。しかし、人が集まれば「みんなでやるぞ!」といった連帯感が生まれる。そして清掃後のみんなのやり遂げた顔。僕は好きです。また、逆に酷い不法投棄に出会えば心底怒りを感じるもの。時に怒りや危機感も大切。すべては現場からです。

 これからも全国どこでも多くの方々と現場で汗を流しながら、さらに活動を広げていきたい。富士山の清掃活動に参加してくださった方々、今回は直接お会いできませんでしたが、確かに私達は1つの大きなプロジェクトを実現しました。参加者のみなさん、富士山クラブのみなさん、そして富士山清掃隊長の若村麻由美さん、本当にありがとうございました。また一緒に活動しましょう!

 

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