マナスル基金

REPORTモンスーンが始まったヒマラヤ

2006年5月12日
 マナスル地方は一昨日からどしゃ雪に雨。昨日、ついにここベースキャンプで雨が降った。5月12日でありながら5月下旬の気候。全ての登山隊がベースキャンプでただただ待機。シェルパ達はみなモンスーン(雨季)が始まったと驚いている。雨季は通常5月下旬から6月上旬にやってくるが、今年は最初からおかしかった。4月下旬にみぞれやアラレが降ったり、5月上旬にして氷河が溶け出しベースキャンプの横は滝のごとく水が流れ出したりと、明らかに高温。雪崩も多発し、先週辺りからは頻繁にアイスフォールの崩壊(氷河の土砂崩れのようなもの)を繰り返し、登山活動どころではなくなっていた。
 5月10日にはマナスルにアタック中だった親友のギーア(グルジア人登山家)が行方不明となり、捜索活動に乗り出そうとした時にキャンプ2まで下っているギーアの姿を発見。みな安堵したが、7000m以上では猛吹雪がそれはそれは酷かったようだ。同日にアタックしていたドイツ隊も敗退。それでもあの厳しい条件の中で5名もの無酸素登頂者がでたのには驚いた。みなスレスレの世界で勝負している。野口隊としては、清掃活動でこれ以上のリスクは背負えないと上部での清掃活動はやめ、一昨日からベースキャンプ周辺の清掃活動を始めた。もうまもなくそお清掃活動の様子が「野口健ホームページ」にアップされます(小林さんが頑張れば)ので、あっと驚く写真もありますので、ぜひご覧ください。それと先日、「野口健ホームページ」にアップした写真集1・2・3ですが、あれは大きくしてご覧頂きたいので、クリックしたら写真が拡大するように準備していますので、これもまもなく。特に僕が好きなのがベースキャンプで一人水を運んでいるキッチンボーイの後ろ姿の哀愁。

 谷口けいさんと2人のシェルパは一昨日からサマ村に下りて休息。サマ村はすでに春を迎えており石楠花の花が綺麗だとか・・・。いずれにせよ、常識的にはマナスル登山のシーズンは極めて終了に近く、未だ登頂できていない登山隊はこれからその判断を迫られる。野口隊としてもどうするのか、慎重に判断したい。今夜はニュース23の中継。生中継は終了するまでがドキドキ。高所での作業。電源が落ちないか、アンテナに雪が詰まっていないか、色々とスタッフは大変です。おそらく今日が最後の中継になると思いますので、マナスルから精一杯のメッセージをおくりたいと思います。それでは、ナマステ!







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