マナスル基金

REPORT田部井さんサマ入り

2006年4月19日

昨日の大雪の影響で今日もサマ村にステイ。周辺の山々からゴゴゴーと雪崩の音が響く。

 午前9時頃、カトマンズからヘリが到着。我々の追加の食料と150個のトイレットペーパーが無事に到着。平賀淳君がいつも通りの下痢で2日間で10以上のトイレットペーパーを消費。昨日、カトマンズに連絡し急遽取り寄せました。

 そのヘリで田部井さん、平木さんがやってきた。田部井淳子さんもマナスル登頂を目指す。小西浩文さんや田部井淳子さんといった大先輩と一緒に世界に名峰にチャレンジできることに感謝。また清掃活動を行ってきたのも、田部井さんの影響が大きいだけにとても嬉しかった。昼食を共にし食後は田部井さんがお茶を点ててくれた。このヒマラヤで抹茶を点ててくださり久々に日本を感じました。

 午後からついに避けられない事態が起こりました。一昨日から小西さんが「ケン、ケン、試し割りしよう!」と言われ続け「なんですか、その試し割って?」と言い返せば、どこからか板を持ってきて「チョップで割るんだよ!」。「嫌だよ!そんなの!」と逃げ回るが、なんせしつこい。目が合えば「試し割り!」と声が飛んでくる。テントに逃げ込んでも表から「試し割りしようよ」と声が聞こえてくる。もう試し割りノイローゼになりかけ、こんなに辛いのならやって手を怪我して開放されたほうが遥かに楽になると決断し、山小屋の中でシェルパ達に見物されながら人生初の板割りをやりました。何とか一枚目は割ったものの二枚目は失敗。痛かった。次に小西さんだがチョップするまでの作業が永い。靴から靴下まで脱ぎ、それから呼吸法が始まりその後はチベットの怪しいお呪いから気を入れ、アザラシのような「バァホォー」と奇妙な声を出し、次に「ヤァー」と甲高い声を出し手刀をバンと板に入れあっという間に真っ二つ。小西さんの気合?に驚きました。そして「ケン、試し割が出来ないようじゃマナスル登れないぞ!」だって。僕はなんて返事すればいいのだろうか。また明日やるそうです。トホホ・・・。

 シェルパの話では明日はまだ雪の状況が落ち着かない為、ステイしたほうがいいとのこと。夕方から再び雪が降り出し、途中からみぞれになった。この時期にこの標高でみぞれ。明日、晴れる事を祈りながら寝袋に入ります。おやすみなさい。

 

Facebookでシェアする

ツイートする

LINEで送る

マナスル基金関連記事

2019年9月17日
サマ村の学校、キッチンの新しいホールが完成しました。
学校をつくろう

サマ村の学校、キッチンの新しいホールが完成しました。

サマ村の学校を建てて約10年間。教室や寮を少しずつ増やし、最...

2019年9月17日
サマ村にて野菜作り
森をつくろう

サマ村にて野菜作り

森林再生プロジェクトの現場リーダーのアンタルケさん。彼はエベ...

2019年9月15日
サマ村、清掃活動
マナスル基金

サマ村、清掃活動

野口理事長が、ネパール・サマ村を訪れています。 9月15日に...

SUPPORT寄付・入会

PEAK+AIDは、皆さまからの会費、寄付、募金により支えられています。寄付・入会

あなたのお気持ちにあった方法で、ぜひ、ご支援をお願いいたします。

寄付・入会