マナスル基金

REPORTサマ村大雪

2006年4月18日

 

 昨夜から雪が降り始め、今朝の5時ごろからテントが雪に押しつぶされるほどの大雪になった。テントが潰れそうになり、テントの内側をバンバン叩き雪を落とすが、落としても落としてもきりがないほど降り続ける。エベレスト方面と違いマナスル方面の雪は越後地方の雪のようにじっとりと重たい。そして濡れる。サマ村を歩いている干草を背負っている少女はまるで「おしん」の世界にでてきそう。雪が積もったサマ村も昔の日本にあったような雰囲気。雪かきの一日でした。

 ちょうど今頃、マナスルの上部でロシア隊、ドイツ隊がキャンプ1、キャンプ2に上がっているので雪崩が心配。この雪質にマナスルは雪崩が多いというのがうなずける。

 テントの中で雪崩の話になった。2002年の春に小西さんがマナスルの7000 m 地点でシェルパと雪崩に流され怪我をした事。またエベレスト清掃隊で野口隊のシェルパだったペマ・シェルパがフランス隊に参加し、昨秋にこのサマ村のさらに奥で雪崩遭難し全滅、亡くなってしまった。彼は野口隊やまた三浦雄一郎さんともエベレストに登頂してきた強いシェルパでまたナイスガイだった。ペマの死をここサマ村で聞いてみなショック。また亡くなったペマの子供が一昨日生まれたばかりと聞き、なんとも悲しかった。

 今日はベースキャンプ入りを中止。雪の状態が落ち着くまでサマ村で待機。積雪量、一日で50センチ。よく降りました。明日もサマ村でゆっくりと待機します。

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