清掃活動

REPORTキャンプ2での生活、そしてキャンプ3へ

2002年5月 8日

 



 腹痛のためにキャンプに3行くのが一日延期。寝られない、腹が痛い、寒い、ちょっと歩けばすぐに息が切れる。なかなか快適に過ごせない6400メートルのキャンプ2。そして咳の復活。咳き込みすぎて食べたものがそのまま口から噴出してしまう。夜中にはキャンプ2のすぐ背後にある南西壁からの落石音、またヌプッェの方からは雪崩の爆音、エベレストはどこにいっても賑やかだ。キャンプ2の朝食は日の差し出す8時15分から。キャンプ滞在のクックがお粥を作ってくれる。隊員のほとんどは食欲がなく、なんとかお粥を喉に流し込むのが精一杯。その中でも唯一、食欲があるのが韓国隊員のチェさん。チェさんは食べ物に対する執着心が人一倍強く、いつもキッチンをにらみながら、なにが出てくるのか厳しくチェックする。クックにとっては、手ごわい相手だ。

 前日の強風で、キャンプ2にて他の隊のテントが破壊されたと村口カメラマンから連絡いただいていたので、我が隊はどうなっているのか、心配でしょうがなかった。しかし、我が隊の損害はノースフェースのテント2張のみで、メインのコールマンのテントはみな無事であった。さすがにコールマンのテント。また嵐の時にキャンプ2を守ってくれた5人のシェルパ達の功績も大きい。ありがとう!

 

 キャンプ2で、まず朝からはじまる作業は水作り。水作りといっても、もちろん水道があるわけじゃない。氷を砕いて集め、その氷を袋に詰めテントに持ち帰り、コッフェルに入れられたその氷を火器で溶かし、水を作るのだが、氷から水を作るのに永遠と時間がかかる。そうだな~1リットルのお湯を作るのにざっと20分以上はかかる。しかし、6000メートルを超える高所では1日5~6リットルぐらいは水分補給したい。キッチン担当のシェルパ達は朝から水作りに追われるのだ。人が生きていくためには地道な作業にいくらでもある。

 日中は猛烈に暑いキャンプ2も、夕方日が暮れれば猛烈に寒くなる。テントの中で寝袋の中に潜り込み、午後6時のベースキャンプとの無線交信を待つ。上部での悲惨な生活の中で唯一楽しみなのがこのベースキャンプとの交信。谷口隊員がいつものように楽しそうな声で
「キャンプ2の健さん、どうしていますか!」
と、こちらからすれば、
「どうもこうもなく、悲惨なだけですよ!」
「そちらベースキャンプは楽しそうでいいですね!」
と嫌味の1つも言いたくなる。しかし、その後がいい。
「今日、「カキコミメッセージ」に寄せられたメッセージ読み上げますね」
とくる。
「健さん、巨人が7連勝ですよ!」
とカキコミ仲間達がキャンプ2で苦しんでいる僕の為に日本の気になる情報を流してくれている。カキコミ仲間の1人、のり子さんが風邪をひいてしまった事までキャンプ2でわかるんだから、インターネットの力の凄さを思い知ったと共に、僕にはたくさんの仲間がいるんだと、猛烈な寒さの中でも心の中は確かに暖かかった。

 いよいよ、明日はキャンプ3だ。村口カメラマンやシェルパ達の報告では、キャンプ3への氷壁がガリンガリンに凍りつき、アイゼンの刃が氷に刺さらず、不安定な体勢のまま登山を続けなければならず、極めて危険との事。気をつけなければ・・・。

  あいかわらず、寝れない夜を迎えた。

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