REPORT記者会見の後に

永かった遠征も明日で終わり。ついに帰国だ。日本、う～んいい響きだ！まずは寿司に温泉。思いっきり湯船に浸かりたい。

午後3時、ガウリシャンカールホテルでチョモランマ清掃報告の為に記者会見を開いた。30～40人のプレスが集まったが、その半数以上がネパール以外の海外からの記者であり、CNN、AP通信、BBC、ロイター通信、またフランスの新聞社、ドイツ新聞社などなど、その関心の高さを感じさせた。しかし、その世界に向けられたメディアに対して、昨年の日本隊のゴミが多かったことを率直に謝罪せねばならず、なんとも辛かった。が、しかし、事実である以上は隠しようもない。

全世界に日本隊のごみが報道されてゆく。過去の日本隊がいかに日本の名誉を汚しているか、じっくりと自覚すべきだ。海外で活動する以上は個々が日本の代表であり、外交官である。　

この夏から始まるシェルパ基金に関しても発表し、質問の大半が清掃から基金へと移行していった。外国人登山家に一方的な扱いを長年に渡り受け、虐げられてきた現地の人々が密かに抱いていたタブーとされてきた感情が次第にはがされていくのか、シェルパ基金の設立を切に願う声が多く寄せられた。シェルパ基金設立にも多くの難題が圧し掛かっている。逆風も覚悟しなければならない。チョモランマ清掃登山にシェルパ基金、両肩にズシリと重圧がかかるが、いずれも乗り切らなければならない壁だ。その役目を私が果たせるだろうか。不安がないわけじゃないが、ここまできたら走るしかない。そうやるしかない。こんな僕にもやれることがあるだろう。頑張らなきゃ、頑張らなきゃ。